学校の卒業と在留資格


2022年04月28日弁護士コラム

先月で専門学校や大学などを卒業された、外国人留学生の方も多くいらっしゃると思います。そのような方達の勉強してきた環境やその後の進路によって、在留資格も色々と変わることになります。
 
まず、自分の勉強してきた内容と関連した仕事についた場合はどうでしょう。例えば、IT関係の学校を卒業してシステムエンジニアやプログラマーとして採用された場合、会計関係の学校を卒業して経理として採用された場合などです。これらの場合には、「技術・人文知識・国際業務」という、就労のための在留資格へと変更することができます。
 
また、大学や専門学校だけでなく、日本の高校も卒業していたり、小学生からずっと日本の学校に通っているケースでは、卒業して就職が決まった段階で「定住者」や「特定活動」など、働く職種を選ばない在留資格に変更できる場合もあります。
それでは、残念ながら、学校卒業までに就職が決まらなかった場合はどうでしょうか。大学や専門学校に通っていた時から就職活動をきちんとしていた場合には、卒業後に仕事が見つからないとき、就職活動のための在留資格が得られることがあります。この資格の場合には、就職活動を行っている期間、週に28時間を限度にアルバイトをする許可(資格外活動許可)も合わせて得ることができます。
 
留学生が学校を卒業して新たな生活を始めるとき、今留学生の方でこれから就職活動を始めるとき、実際に就職が決まったときなどには、アドバイスやお手伝いできることがあります。是非、悩みを持ったときには気軽にご相談ください。