中華人民共和国民法典の解説ー1ー
2022年04月11日弁護士コラム
皆さん、中華人民共和国の民法と聞いて、どのようなイメージを持つでしょうか。
中国は社会主義国だから、日本などの国とはかなり違いがあるのでは?
そのように思われる方も多いかもしれません。
確かに、中国成立当初の時期は、旧ソ連の法体系に影響を受けた民法が定められていました。しかし、現在では、中国の経済や社会が開放的になっていることに対応し、中国の民法典は、我々のイメージする民法にかなり近い体系となっています。
現在の中国の民法典は、2020年5月28日の全人代で採択され、2021年1月1日から施行されています。近時の中国の経済社会の発展に伴い、非常に現代的な内容となっています。(全人代=全国人民代表大会は、中国の立法機関です。)
私は当事務所で中国国籍の方の法律問題を扱っている関係で、中国の法体系には関心を持っておりますが、これから、このコラムで数回にわたり、現在の中華人民共和国民法典の簡単な解説を行いたいと考えています。