当事務所(以下「東パブ」)は、2002年に設立がなされてから、司法アクセスの向上を目標に様々な活動をしてまいりました。その中でも、東パブは地域の関係機関との連携をして包括的な支援体制を築き上げてまいりました。
そこで、本シンポジウムでは認定NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワーク理事長の栗林知絵子さん(以下「栗林さん」)、社会福祉法人豊島区民社会福祉協議会総務課長(※シンポジウム当時)の田中慎吾さん(以下「田中さん」)をお招きし、東パブ弁護士長谷川翼さん(以下「長谷川弁護士」)とともに、「コミュニティにおける都市型公設事務所の役割」と題するパネルディスカッションを行いました。
栗林さんからは「私たちはすぐ隣に住む地域の人として、地域の弱い立場にある人にいつでも“おせっかい”をできるつながりをつくっているが、東パブに出会うまでは弁護士の敷居が高かった」、「今は東パブに気軽に相談でき、弁護士につなぐことによって窮地に立たずに済んだ人たちがたくさんいる」というお話がありました。中でも「理不尽な理由で高校中退が決まった高校生が、東パブにつながり相談したことで中退をせずに済んだ」とう話は印象的でした。
▲東パブに出会うまでは弁護士の敷居が高かったと話す栗林さん